2012年02月23日
79 腹びれのあるイルカ

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朝日新聞和歌山版2012年2月20日掲載
2006年に発見された、腹びれのあるイルカ。
過去に後脚の痕跡と見られる突起が見つかったのが8例あるそうですが、
このように大きなひれ状で、
また、個体が生きている状態で発見されたのはとても貴重です。
オスのカイト(写真左側)とはるか
2頭の相性は良いそうです。
はるかは、ホルモンのデータから、
繁殖の準備が整っていると見られますが、
カイトがまだ若いようです。
(社)日本動物園水族館協会の加盟する施設で飼育される、
バンドウイルカの血統登録を担当する鴨川シーワールドに、
飼育数と繁殖数のデータを教えていただきました。
今後、飼育下での繁殖が増えることを期待したいです。
はるかの腹びれの間にある生殖孔と乳列
小の字に見えます。
母親の3分の1ほどの大きさの子どもを産みます。
クジラ類が後肢を退化させたのは、
出産と関係するのではと、ふと思いました。
2012年02月16日
78 モグラのトンネル内の動き

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朝日新聞和歌山版2012年2月6日掲載
前回、ご紹介したモグラの特徴。
はたして、どのように体を動かしてトンネル内を移動するでしょうか?
モグラの常設展示を初めて行ったのが、東京の多摩動物公園です。(1998年から)

このログハウスが、「もぐらのいえ」
中に入ると

パイプがはりめぐらされ、
土を掘る展示ケースとつながっています。

女の子が指をさして、

ここにいるよ!
他にも、ヒミズやカワネズミ、そして世界最小の哺乳類

トガリネズミも!!
一緒に見ていたお客さんが、「ネズミだ!」というので、
モグラの仲間なんですよとお伝えし、
また、「モグラが庭にいて困る」と言うので、
土が豊かな証拠ですとお話すると、安心して帰られました。
以前、この多摩動物公園で、動物解説員として勤めていたので、
ついつい、楽しく会話してしまいました。
多摩動物公園は美しい雑木林に囲まれ、日本産の動物の展示が充実しています。
冬眠中のヤマネ、丸まっているアナグマ、落ち葉を敷いて眠るヒグマなど。
日本の動物を学ぶ場として、今後も期待します
