2024年04月12日
199回 自然教育の大切さ
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朝日新聞和歌山版 第199回
2017年3月9日
取材させていただいた時の、玉井済夫先生の優しい笑顔を私は忘れません。
明日4月13日15時から、玉井先生をしのぶ会が開催されます。
2024年04月12日
2020年03月14日
178 ニホンザルの行動ウオッチング (みさき公園)
2020年02月12日
2019年02月22日
194 吉宗と動物その4 渡来したゾウ
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朝日新聞和歌山版 2016年12月22日掲載
吉宗の要望で1728年に渡来したゾウの人生(ゾウ生)の話です。
8才から22才まで養われました。
今の時代でも、動物園で大人のオスのゾウを、安全かつ健康に飼育するには、熟練した技術や経験が必要です。
ゾウがどのように飼養されていたのか。 吉宗がゾウのために準備させた餌や飼育環境とは。
浜離宮を訪れ、飼育舎跡や、クネンポ栽培地(下の写真)を当時の風景を思い描きながら歩きました。
2019年02月22日
193 吉宗と動物その3 鷹場役人
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朝日新聞和歌山版 2016年12月8日掲載
紀の川市粉河寺近くの、紀州藩鷹狩り役人餌差し住宅「旧南丘家住宅」を取材しました。
紀の川市指定文化財建造物で、紀の川市生涯学習課の職員の方に案内いただきました。
タカを管理する鷹匠系統の同心がすんでいた家で、スズメやハトなどの鷹の餌鳥を確保しお城に届けていました。
展示されていた餌差札。この札をもっている役人に、狩猟が許されていて、鷹場の資源が管理されていたようです。
2019年02月22日
192 吉宗と動物その2 ツルの餌やり
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朝日新聞和歌山版 2016年11月17日掲載
鷹狩りで捕まえた「ツル」に関わる資料を、和歌浦と和歌山城を訪ね、取材しました。
当時のツルの生息状況や生息環境を知る手立てにもなると思いました。
吉宗が新たに設けた鷹狩りに関わる職制にも注目です。
2019年02月21日
191 吉宗と動物その1 鷹狩りの復活
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朝日新聞和歌山版2016年11月3日掲載
記事のアップが滞っておりました。。再開します
将軍就任300年を機に、徳川吉宗の動物へのまなざしと題して、5回シリーズを執筆しました。
第1回目は、吉宗が復活させた鷹狩りの話題です。
家康を尊敬したとされる吉宗は、将軍就任後すぐに大規模な鷹狩りを復活させました。
趣味の狩猟に留まらず、鍛錬や民情視察、鷹場を管理し権威を高めるイベントでした。
吉宗が休憩で立ち寄り、小松菜を食した神社に伺いました。
2019年02月21日
109 アクアマリンふくしまの復興と和歌山とのつながり
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朝日新聞和歌山版2013年3月31日
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東日本大震災2年後の3月11日に、被災したいわき市の水族館を訪れました。
加温と酸素を必要とする水族館の水生生物にとって、停電は致命的となり、約9割の生物を失いました
この水族館の再建に串本の業業者が関わり、魚類の供給に協力されていることを知りました
黒潮の恵に支えられてきた産業や文化、人々の暮らしは、福島と和歌山で共通する点があり、福島の復興再建に向けたこのような支援や交流を
2017年03月12日
108 ニホンジカ調査
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朝日新聞和歌山版2013年3月24日掲載
那智勝浦まで車で移動し(同乗させていただき)、ニホンジカのカウント調査。
明るいうちに、田んぼや草地などで、糞や食痕などを事前に調査。
山からわざわざ人家近くに下りてきて、この時期、僅かに生える雑草などを食べているのかと思いました。
そして夜。凍てつく寒さに震えながら、車の窓を開けて、ライトをあてながら光るシカの目の数をカウント。
警戒心が強く、すぐに逃げてしまうのは、さすが野生動物と思いつつ、こんなにたくさん人里にシカがいることを異常に思いました。
人家近くの草地で草を食む母子
林業や農業の活性化 地産地消のくらし シカの生活状況や人との軋轢の課題に向けて考える機会になりました。
2017年03月12日
107 ジビエの普及に向けて
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朝日新聞和歌山版2013年3月17日掲載
有害駆除や狩猟で持ち込まれたシカやイノシシを、食資源として流通させる試み。
解体処理、加工の現場で、携わる人のプロの目利きと扱いを見させていただき、野生動物に対する思いを伺いました。
ジビエ料理のコンテストで試食したら、シカ肉も鉄分豊富で美味しくいただきました
シカ肉は、牛肉に似た味と思うのですが、知人からは固い牛肉しか食べたことないのかと言われ、、、でも美味しいです
2017年03月12日
106 人の輪つなぐニホンコウノトリ
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朝日新聞和歌山版2013年3月10日掲載
足環番号J0057 のニホンコウノトリが和歌山市内に姿を見せ、地域の人たちの話題になっていました。
私は多摩動物公園に在職中にニホンコウノトリの繁殖の様子を間近で観察し、お客さんに説明をしていました。
その技術が野生復帰に生かされ、和歌山でもその姿を見られることは私にとっても感慨深いものがあります
田んぼに映る白く美しい鳥。
コウノトリがくらせる環境が、人にとっても安全な食環境だと、保全に取組む豊岡の人たちがおっしゃっていました。
2017年03月09日
105 虫の冬越し
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朝日新聞和歌山版2013年2月9日掲載
アゲハの蛹の色は幼虫期に感じた触覚や光刺激という報告を見て、へーと興味をもちました。
屋根から顔をのぞかせ、すかさずガ(せっかく羽化したのに、、)を捕食したイソヒヨドリに遭遇して、目立つところにいると、敵に食べられてしまうという事実も目の当たりに確認。物語のようなコラムになりました
ガを捕食したイソヒヨドリのメス
食べられてしまったトビモンオオエダシャク
2017年02月26日
104 紀州犬の展覧会
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朝日新聞和歌山版2013年2月3日掲載
第77回紀州犬全国展覧会を取材しました。
愛らしい生後2ヶ月の姉妹が2頭、来ていましたが、耳を噛み合う恐れがあるとのことで、犬同士を近づけてはいませんでした。
狩猟犬としての闘争心を既にもっているのです。
審査では、ハンドラー(リードを引いている人)が、リードを斜めに持ち上げて犬を静止させます。
この時、うーと、唸りが手に伝わる感触が良いのだそうです
素朴さの中にある威厳。
渋いなあ、と、日本犬、紀州犬の魅力の奥深さを、親しみをもって感じました
2017年02月26日
103 紀州犬の育成
朝日新聞和歌山版 2013年1月27日掲載
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和歌山の人が多く飼育する紀州犬。
紀州犬保存会審査員の方のお宅にお伺いしました。
気性が荒いイメージをもっていましたが、飼われていた犬たちは穏やかで落ち着いていました。
ブラッシングや散歩にかける時間や労力は大変なもの。
手をかけて育てているから、これだけの風格と面持ち と感じました。
大正時代から記録される系統図と和紙で作られた由緒ある血統書。
さすが天然記念物の日本犬。しっかりと血統管理がなされていました。
2017年02月26日
102 鳥の標識調査
朝日新聞和歌山版2013年1月20日掲載
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バンディング調査の様子を見させて頂きました。
計測して標識をつけ放鳥する作業。
労力を要する大変な調査ですが、年齢や性別、季節ごとの野鳥の形態や分布状況を把握し、地道に少しずつ鳥たちの生態の解明につなげます。
2017年02月26日
101 ヘビへの畏怖
朝日新聞和歌山版 2013年1月13日掲載
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巳年にちなみ、安珍と清姫の絵巻物語を演じている、道成寺に伺いました。
清姫が日高川をわたるときにヘビに姿を変える。。
実際にアオダイショウが水にどっぷりつかっている姿を、県立自然博物館で観察。
触るとすべすべで、足もないのにするする素早く強靭に動ける体のしくみ。
その姿や動きに昔の人も畏怖の念を頂き、伝説として語り継がれたヘビに、愛着を感じました
2017年02月26日
100 読者の皆さんの感想とこれから
朝日新聞和歌山版 2012年12月23日掲載
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読者の皆さんから寄せられた感想で、一番多かったのが、熊楠邸での話題でした。
ほか、パンダの繁殖技術、ビルで子育てするハヤブサなど、和歌山ならではの動物の話題が好評でした
リクエスト頂いた話題も参考になりました。
読者の皆さんに心から感謝し、資源の掘り起こしと発信を、ご一緒にしていきたく思っています。
2017年02月26日
100 特集号 あなたの一押し記事は?
朝日新聞和歌山版 2012年11月9日掲載
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編集担当記者さんが、100回を記念して、特集号を組んでくださいました。
読者の方から温かなお手紙や、取材リクエストも合わせていただきました
2017年02月26日
99 動物園は動物の生態を学ぶ場
朝日新聞和歌山版2012年10月14日掲載
私の恩師、中川志郎さんのご逝去は、大変辛く悲しい出来事でした。
1970年代に中川先生が書かれた動物園学ことはじめには、動物園の社会的役割に、自然保護に貢献する教育の重要性を示しておられます。
レクリエーションも、動物への愛情、動物福祉があってこその、人間性の創造(re-creation)。
動物園の動物たちは「野生からの大使」
動物たちのメッセージを読み取ることが、私たちの責任だと思っています。
2017年02月26日
98 熊楠邸のカメの小太郎
朝日新聞和歌山版 2012年10月7日
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熊楠の長女の文枝さんが、大事に育て、熊楠邸で唯一生き残っている、クサガメの小太郎。
熊楠や家族が実際にカメを育てた泉水で、小太郎に対面できた嬉しさは一塩でした。
実は取材で行っても小太郎はなかなか姿を見せず、3度目でようやく会うことができました。
真っ黒でつぶらな瞳。
熊楠は息子の熊弥を喜ばそうと、カメを手に入れ見せていました。
熊弥のカメに対する反応が日記に詳細に書かれているのを読み、熊楠の我が子を思う愛情に、感動して思わず涙が出ました
2017年02月26日
97 熊楠が飼った動物たち
朝日新聞和歌山版 2012年9月30日掲載
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熊楠邸(田辺市)に伺い、熊楠が飼っていた動物について、遠戚で案内役の橋本様にお話をお聞きしました。
ネコの名前はみんなチョボ六。
カメは成長段階ごとに分けて泉水に入れて飼っていたとのこと。
いろいろな動物と、訪れるたくさんの人たちに囲まれて、晩年をすごした旧邸での熊楠のくらしは賑やかで穏やかだったのではと思いました
2017年02月26日
2013年08月25日
95 カブトムシとクワガタムシ
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朝日新聞和歌山版
2012年9月16日掲載
昨年(2012年)の夏に、県自然博物館で企画展がありました。
県内に2種類のカブトムシがいることを、初めて知りました。
コカブトムシ
左がオスです。
肉食傾向が強く、昆虫の死骸を食べるそうです。
野外で見つけてみたい。
外来種の頭部も展示されていました。
野外にこのような死骸の一部が落ちていると、
標本を捨てたのか、
生体がいたのかが判断つきません。
外国産のクワガタムシ・カブトムシはもちろん野外に放さない!
そして、死体や標本、飼育していたマットも全て、
野外に捨てずに、責任を持って処分しましょう!
2013年08月17日
94 ユビナガコウモリの繁殖洞に入る!
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朝日新聞和歌山版
2012年9月9日掲載
特別の許可を得て、いよいよ、
近畿で唯一のユビナガコウモリが集団繁殖する洞窟内へ
運動神経が鈍い私にとって、
まず、断崖を降りるのが決死の覚悟でした。
ヘルメットをかぶり、ロープをつたって、、
頼れるのは自分だけ?(大げさですね)
洞窟の入口。
上から温泉の暖かい水がしたたりおりています。
長靴とレインコート、そしてマスクをつけて中に入ると、、
むっとする湿気。 そして、鼻につくアンモニア臭
そして天井にはびっしりと
2万頭のコウモリの母子がここにいるなんて。
背中がゾクっとするほど心が躍り、同じ空間にいる幸せをかみしめました。
ユビナガコウモリの存続にとって、とても貴重な繁殖洞。
和歌山県、そして白浜町の貴重な資源をまた新たに教えて頂きました。
ところで、コウモリは近所の人に聞いても
「きらい」「気味悪い」と人気がないのですが、
哺乳類の約4分の1がコウモリの仲間!
生態系の大切な一員です
2013年06月15日
93 ユビナガコウモリのカウント
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朝日新聞和歌山版
2012年8月26日掲載
千畳敷の駐車場下の切り立った崖。
波に引き込まれそうで足が震えます。。
この下の洞窟に、ユビナガコウモリが2万頭以上も!!
近畿で確認されている唯一の繁殖地だそうです。
へっぴり腰の私とは違い、津村さんは崖の縁に軽々座り、
蚊取り線香と懐中電灯を手際よく準備。
夕暮れ時から飛び出すコウモリをカウントしました。
ぶわっと吹き出る塊ごとに、野鳥カウントの方式で。
ユビナガコウモリは体が大きく、波しぶきに負けない力で、しっかりと飛んでいました。
夕暮れをバックに、樹上をすべるように飛んでいくコウモリたち
幻想的でした。
さあ、明日はこの崖の下を降りて、洞窟内に入らせていただきます。
果たして、無事降りられるだろうか、、、と、 この晩はかなり不安でした
次の記事に続きます。
2013年03月31日
92 タカと共に環境保全を
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朝日新聞和歌山版
2012年8月19日掲載
平井峠での猛禽調査に同行したのは、昨年の3月末。
息が白く、底冷えする早朝
池沿いを野鳥のラインセンサス。
大学院生(当時)のみきさんは、猛禽の餌となる、
小鳥類の様相も調査しています。
この日は、冬鳥のアカハラがたくさん確認できました。
定点観察した場所その1
この頭上を、ハイタカが、一直線に飛んでいきました。
美しさと迫力に感動!!
定点観察した場所その2 池
ここではミサゴが細長い翼を張り、旋回していました。
山、明るい林、暗い藪、沢、池。
年間を通して、この多様な環境に、様々な猛禽類が集まります。
道路建設の計画が進む中、
和歌山市内にこれほどの豊かさがあることを、
多くの人に知ってもらいたいと感じました。
今回、風景の写真ばかりですが、、
猛禽は、肉眼で追いかける(識別もままならない、、)のがやっとでした
でも、
青空に映えるタカたちの雄大さは、心にしっかりと記録しました
2013年03月30日
91 乗馬の効果
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朝日新聞和歌山版
2012年7月8日掲載
大学の馬術部以来、?十年ぶりに乗馬。
体が覚えていました
直に伝わる馬の息づかい 風を切る爽快感!!
乗馬は体にも、心にも良く、
何よりも、生きている大きな動物と一体感を味わえる素晴らしいスポーツです。
グリーンオアシスさんでは、乗り手の希望や技術に応じて、
多様に気軽に乗れる対応をしてくださいます。
日本の乗馬人口が増えるといいですね。
2013年01月12日
90 白崎の貴重なウミネコ繁殖地
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朝日新聞和歌山版
2012年7月1日掲載
青い海と空 白い石灰岩の岩山。
青と白の絵の具で彩られた、まるで楽園のよう。
漁船に乗ると、ウミネコが添うように飛翔します。
尾先に黒いラインがあるのが、ウミネコの特徴です。
ウミネコが集中するひじき島に到着。
岩と同じ色の幼鳥を見つけられますか?
写真の下の方に親子でいます。
この穴の中にも。
西日本の太平洋岸で唯一の貴重なウミネコ繁殖コロニーです
2012年07月16日
89 地域の価値を楽しく発信!エビとカニの水族館
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朝日新聞和歌山版
2012年6月17日掲載
すさみ町の見老津漁港を車で上がると、
カラフルで可愛らしい建物が出迎えてくれます
町が運営から撤退したため、このような看板が。
楽しく親しみを持って生き物と接してほしいという森館長の思いや
温かさが、伝わってきます。
懐かしいザリガニつりや、たっちんぐプール
遊び心もあちこちに。
左側はセミエビの脱皮殻!
私は騙されました
館長の娘さんで飼育員のなぎささんが、オオエンコウガニの脱皮を
録画して記録を撮っていました。
生物の学術的な研究も進め、地域の価値を発信しています。
水族館が協力して設置された、JR周参見駅のミニ博物館!!
漁期に応じて、展示は入れ替わり、
夏は、スルメイカ漁の展示です
地元の豊かな資源をこのように発信する駅は、
他に類はないでしょう。
このようなアイデアと知識を提供されてきたエビとカニの水族館。
地域の文化施設であり、宝と感じます。
その価値を、多くの人に知っていただきたい、
ずっと存続してほしい と感じました。