2012年01月14日
72 アナグマとタヌキ
クリックしてお読みください。
朝日新聞和歌山版2011年12月5日掲載
交通事故に遭ったアナグマの遺体があると、
知人が連絡をくれたので、回収に行きました。
この道路では前の年の夏にも、他のアナグマの遺体があり、
周辺の山林にアナグマが多く生息していることを知ると共に、
道路を横切って犠牲になる動物たちを痛ましく思います。
管轄する行政にお聞きすると、交通事故以外のケースもありますが、
犬や猫を除いた、動物の遺体焼却数(鳥を含む)は、232頭(22年度)だったそうです。
せめて標本として価値を残せたらと、回収に行くと、大きくて重い
アナグマがこんなに重いのかと、計測して文献を調べると、
秋に脂肪をたくさん蓄え、春と体重が全然異なることを確認できました。
剥皮に挑戦したら、脂肪が厚く、難儀しました。。
アナグマの肉は美味しいのか、編集担当記者から尋ねられ、
猟友会の方にお聞きしたら、臭みがなく、イノシシの肉の味に似ていて
油がのっていて美味しいそうです
でも今は、肉用として捕獲されるのは少ないようです。
(県のアナグマ捕獲頭数 22年度は30頭のみ)
穴を掘る頑丈な前足、長い爪
アナグマの巣穴
タヌキと混同されたのか、知名度が低いアナグマ。
注目し、おだやかに暮らせるよう見守りたいです
2012年01月14日
71 和歌浦干潟の多様なカニたち
クリックしてお読みください。
朝日新聞和歌山版2011年11月28日掲載
和歌山大学生物学教室とわかのうらひがた倶楽部主催による干潟の観察会。
2002年から毎年2回、行われています。
バケツを手に長靴姿の親子など、たくさんの参加がありました。
砂浜には無数の小さな穴がぼこぼこと。
生物が絶えず出入りし、干潟が生きている!と実感しました。
またこんなに整然とした砂粒のじゅうたん!
コメツキガニが、砂の表面の有機物を削り取った跡です。
記事では紹介しませんでしたが、こんなカニも。
ガザミ(ワタリガニ)です。
泳ぎが得意で、足が平べったくなっています。(遊泳脚)
カニだけでも多種多様。
実は貝類はもっと多様で、かけがえのない干潟です
2012年01月14日
70 ヤギが草刈りに大活躍!
クリックしてお読みください。
朝日新聞和歌山版2011年11月21日掲載
県がヤギやウシを耕作放棄地に貸し出す事業を知り、
ちょうど放牧される日に立ち合せていただきました。
すさみ町の畜産試験場からトラックで運ばれてきた
ザーネン種のオス。
動物園でシバヤギなど、小さなヤギを見慣れていたので、
大きい!というのが第一印象でした。
そして温和でおとなしく、人に慣れていました。
電気柵と雨よけの小屋が準備された中に放牧されたところ
それが1ヶ月も経たないうちに
ほとんど食べ尽くしました。
借りた方も、その速さに驚かれ、
また、ヤギに愛着を持たれたそうです
冬はヤギが食べる青々した草があまりないので、春以降の時期が良いそうです。